30度近い蒸し暑い空間で、王様をあおいでいそうな大きな葉を付けて生い茂る木々。その枝の先には、丸く実ったバナナの房が垂れ下がっている。
まるで南国のような光景だが、ここは赤道直下でも、ジャングルでもない。のどかな市民プールのプールサイドだ。
群馬県藤岡市の「みずとぴあ藤岡」は、年中利用できる屋内温水プール。25メートルプールだけでなく、流水プールやウォータースライダーもある。お年寄りから子どもまで、一年中楽しめるのが特長で年間10万人以上が訪れている。
そのみずとぴあ藤岡のもうひとつの売りが、プールサイドを彩る豊かな木々だ。造木は使わず、衛生面に注意して木を植えて、自然を演出している。
その木々のひとつに、バナナの木がある。6月現在で100本ほどの実が付いており、まだ青いが市販品と遜色なく豊かに実っている。
プールの指定管理者「NSP…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル